「愛宮。


………愛宮!


………おい?愛宮?!どうした?!」






「わ。はい!!」



いけない。

もう出欠とってたの気づかなかった。




「大丈夫かー。目が覚めてないなら顔洗ってきていいぞー。」


苦笑いしてごまかす。


「はは、大丈夫ですーー。」


先生のテキトーな心配の仕方で、またみんなが笑っている。





恥ずかしいし、泪と広野君の、両サイドからの視線が痛かった。


もちろん、すぐに松田さんのことに意識がいってしまうんだけどね。