昨日のことは夢みたいだった。 ほんとうに夢だったのかもしれない。 流れのままキスをしたけれど、展開が早すぎて脳が追い付いていなかった。 信号で立ち止まる。 ローファーはまだ綺麗で、ほんのり光を反射している。 地下鉄に乗っても、学校についても、松田さんのことばかり考えている。