泪も私と同じように、春休みは沈んでいたらしかった。 同じ高校に知り合いがいると思っていなくて、お互いに話がとまらない。 静かに、と注意され黒板を見ると先生が来ていた。 先生が来たことも気づかないくらい話こんだことは恥ずかしいけど、 泪がいれば心強いからなんとなくにやけてしまった。 まだ何もわからないけど、なんとなくもう楽しい気がする。 背筋を伸ばし、まだほとんど書き込んでいないスケジュール張を出す。