日曜日は、あえてギリギリに行ってみる。
朝のメイクの時間はばっちり確保したけれど、本当にギリギリで、走る羽目になった。
「おはよう。遅いぞー。」
みんなが笑って出迎えてくれた。
松田さんも、いつもと同じようにキラキラとした笑顔だ。
土曜日にも増して混んでいて、今日は15分前に開場することになったみたい。
いつになっても、開場する時はなんだか緊張する。
今日は昨日よりももっと、楽しいお姉ちゃんになるんだ。
扉が開くやいなや、走ってくる男の子。
その子を追いかけるお父さん。
名前を呼んで、順番にね、と怒るお母さん。
毎日毎日見たって飽きないだろうな。
