「もう、寧々さま。こちらへどうぞ?」 わざとらしいくらいに恭しく、私にも同じ小さめのイスを用意してくれた。 畳一枚分くらいのスペースに並んで座る。 太ももがくっつきそう。 膝小僧の大きさが全然違うな、とか、手がごつごつしてるな、とか。 なんとなくじーっと見てしまう。 「まぁまぁ、見つかるまで話そうよ。」 この数分で、松田さんのやんちゃっぽいところをたくさん見てしまった。