三人は連続してかなりの高成績をおさめている。
でも他のチームも本気を出していて、最後まで勝負は見えないでいた。
今は下からにばんめ。
今の最下位のチームが最後に奇跡的なストライクを決めたため、
私が6本以上倒さなければ負けだ。
ストライクをすれば、下からさんばんめに昇格できる。
でも、いままでガーターばっかりだったから。
おねがい、と広野君にボールをつき出す。
「いんだよ!全然。大丈夫だから。」
広野君は温かく、お兄ちゃんみたいに背中を押してくれた。
負けたら三人にわるいけど、今ならいけるかも。
いつの間にかクラス中に見られていて、手がしめってくる。
