「泪!美香!梨々香!」

先生が教室から出るのを待たずに、私は3人に声をかけた。

「部活みにいこ!」


部活もみんな同じだったら……と考えたが、梨々香は

「ごめん!うちダンス部に決めてるんだ!」

美香も、

「わたしは知り合いの先輩が放送局だから…」

と、あっさり断られてしまった。



「泪は決めてないよー。今日から見に行こう?」

ということで、泪とふたりで見て回ることになった。





泪とはそのあと何度も一覧を見て、ここを見ようここも見ようと話し合った。





私がやりたかったのは、マネージャーだ。


もちろん、出会いのためが大きい。
理由は不純だけれども、中学までの地味なイメージを変えるには最適だと思ったし、なによりいろいろと細かいところが気になる性分だから、自分に向いてそうな気がしていた。


放課後のことばかり考えて、今日の授業は話半分にしか聞けなかった。