そのあとも女子は淡々と自己紹介が進み、梨々香の番になってから私も少し仕返しをした。 にこにこしながら豊乳だと言う彼女には敵わない。 一瞬だけ、ほんとに一瞬だけ、広野君はこういう品がないの嫌だろうなと思った。 なにか言われたわけでもないし、別にそう思われたからといって、どうってことはない。 たぶん、高校生活二日間で、関わった男子が広野君だけだから。 そして、私はそのとき広野君を一瞬気にしたことはすぐに忘れてしまった。