みんなはすごく大人で、自分だけ取り残されてるように感じたのが少し悔しかった。
ずずーっとストローを啜ると音がでた。
アイスコーヒーは私の舌には合わなかった。
ぼんやりと外を眺めて、話をなんとなくき気流す。
「やろ!ね!」
ふいに話をふられてびっくりする。
まだ勉強が本格的にならないうちに、短期バイトを四人でしようというものだ。
いそいで見てみると、子供向けイベントのスタッフ募集だ。
「バイトなんてしたことない!楽しそう!!」
みんなの目的は出逢いだけれど、私は純粋に友達と新しいことをするなんて素敵!!
とわくわくしていた。
求人誌をみんなでパラパラとめくっているだけでどんどん時間が過ぎていった。
面接の日まで決めてしまえたのは、梨々香の恐るべき行動力のたまものだ。
高校入学に新しい友達に初めてのバイト。
帰宅中に人気のない道でスキップをした。