「ありがと!」


金髪子犬がにこにこしながら言ってきた。


軽く会釈をして、さっさと泪の所に戻る。





「あの人かっこいいね!」

泪が妙ににやにやしていたと思ったら、そんなことを言ってきた。

確かに、細くて頭は小さいし、色白金髪が韓流アイドルくさい。



ま、うちらのタイプじゃないけど!!!!


笑ってその話はもう終わった。





その日はもう終わりで、先生が去っていく。

朝とはうってかわってうるさくなった教室では、みんなスマホをふっていた。