昼休み。
1人食堂で食べる私の元に駆け寄ってくる親友の叶香。
彼女は私の憧れだ。
こんな私とも仲良く接してくれて、こんな私なんかとは全然違って可愛くて、皆の中心でいつも笑ってる人。
何もかもが私とは正反対…………

「音乃 (オトノ)、今日も凄かったねぇ!!
音乃は皆に好かれてるんだよ!
だからっ、音乃は我慢しなくちゃいけないんだよっ?
分かってるよね?

音乃は、皆を笑顔にしてるだけじゃない。
勘違いしないでね?
遊びなんだから!!
ね?」

「…………う、うん!!ぜんっぜんだいじょーぶだよ!!!私も…た、楽しい…から!!!!」
「そうだよね!もー、音乃ちゃん大好きっ」

この笑顔に嘘なんてない。
そうだよ。私は我慢しなくちゃいけない。
だって、みんな私を好いてくれてるんだから。