「了解。

あ、今更感あるけど 燕って呼んでいい⁇
タメでもいい⁇」

さっきから、何回か燕 って呼んでるけど 最近はずっと明智先生だったもん。

一応 確認しておくべき……だよね⁇

「いいよ、気にしてたの⁇」

「当たり前じゃん、すっごい気にしてた。
あんなに怒られたの 学校の時でもなかったのに……。」

「ごめんな。
今まで、散々傷つけたと思うけど それでも俺は未来が好きだから。

未来が俺のこと嫌ったとしても、俺が未来のことを好きでいることは許して。」

若干伏せ目でそんなこと、言われたら YES としか言えないよ。

「ねぇ、燕……いつか私のこともらってね⁇」

唐突だけど、からかい半分で言ってみた。

燕の顔が分かりやすく真っ赤になった。

「そんなこと言ったら、未来に拒否権なくなるぞ⁇

当たり前だろ⁇

俺には 未来しか見えてないから。」

そう言って、燕の顔が近づいた。

「キス……してもいい⁇」

私が答える前に、燕と私の唇が触れた。

「答える前にしちゃったら、意味ないじゃん。」

「……だな。」

〜〜〜♪

お見舞いの人の帰宅を催促する音楽が流れ始めた。

「じゃ、そろそろ帰るね。
おやすみ……明日からは来ないから。

……退院の日は教えてね⁇」

「分かってる……最後にキスしていい⁇」

立ち上がっていた私は、燕の方に近寄った。

さっきよりも深く、長いキス……こんなの久しぶりだし なんか変な感じがする。

「んじゃ、また……1ヶ月後。」

私は病室から出て行った。