そのあとのことはよく覚えていない。
燕がまだ開始していない産婦人科の先生に頼み込んで、診察開始の少し前から見てもらって……検査結果を待っていて……名前を呼ばれてから 結果を伝えられた。
「陽性です、妊娠おめでとうございます。」
やっぱり、妊娠していた。
「これからのことなどについて書かれた資料を渡しておきますので、目を通しておいてください。」
そう言って、資料を渡された。
「お大事にー。」
そう言われて、私たちは病院を後にした。
また車で家に帰ってから、
「俺は今から学校に行くけど……また 何かあったら 電話して。
無理しなくていいから。
んじゃ……行ってきます。」
燕は、クシャクシャーと私の髪を撫でてから 出て行った。
妊娠した……ってことは、
いずれは赤ちゃんを産むことになる。
今の私に赤ちゃんを……生まれてくる新しい命を育てることができるのかな⁇
不安なことがたくさんある。
でも、赤ちゃんは親を選べない。
私のお腹に宿ってくれた赤ちゃんもそう。
……でも、燕が嫌がったら 生めないよね。
変に考えたりするの止めておこう。
最近、卒業レポートたくさん書いて寝不足だったし 来週からは 卒業試験だから 最後に寝れるチャンスだと思って寝よう。



