私の名前を呼ばれたから、私は燕の方を向いた。

燕は、片膝 立てて しゃがんだ。

「未来……今まで 色々と振り回してきて悪かった。

しばらく距離 置いて、分かった。

……俺は未来がいなければ 生きていけない、そう思った。

俺がワガママなのは分かっている、今まで何回も傷つけてきたこともわかってる……それでも、俺は 未来のことが好きだ……愛している。

俺で良ければ……結婚してください。」

……⁇
燕は指輪も持ってる。

……私に対して言っている、で合ってるよね⁇

「私で良ければ……、って私で合ってるの⁇」

「いや、未来しかいねーよ。」

「指輪つけて⁇」

ハハッーと笑って燕は 私の左手小指に指輪を通した。

その瞬間、周りにいた人 全員が
"おめでとう‼︎"
とかって言って、盛り上がってくれた。

「サイズ、合ってる⁇大丈夫⁇」

燕は立ち上がっていった。

「うん、大丈夫だよ。」

「良かったな、燕。」

翔平さんが声をかけた。

「あぁ、希美も ありがとう。」

……何で⁇何か 関係してるの⁇

「あぁ……っと、未来がブーケ キャッチしたら プロポーズする、って決めてたから それを手伝ってもらった。」

……なるほど⁇

「未来ちゃん、どう⁇

好きな人との結婚が決まって、女の子 共通の夢が叶った気分は⁇」

「最高です‼︎」

そう言って、笑った。

今日という日が 終わらなければいいのに……そう思った。