「燕……じゃなくて、明智先生。
体調悪い……とか、ないですか⁇

背中……床ずれとか、してないですか⁇」

「伊原、ありがとうな 毎日毎日。

でも、もう4年だろ⁇
卒業試験とか、レポートとか……やらないといけないこと たくさんあるんじゃないのか⁇

こんなところで時間潰して……お前の方こそ大丈夫なのか⁇」

完全に他人……教師と生徒関係の会話だよね。

全然慣れないな……もうとっくに慣れてもいいはずなのに。

明智先生の意識が戻ってから、3ヶ月。
早くも肌寒い季節になってきた。

燕、って呼んでたら怒られたから それ以来 明智先生って呼ぶように心がけてる。

「明智先生が私のことを嫌っていたとしても、私は先生のことが好きなままです。

私の気持ちはきっと これから何年経って たくさんの素敵な人と出会ったとしても変わりません。

気持ちなだけに確証は持てませんが……私は この気持ちだけには永遠を信じてみたい、そう思っています。」