衝撃で傘を落としたことも忘れて


気付いたら俺は無我夢中で雨の中を駆けていた


なんでだ


こんなことになるなら、松坂さんの忠告通り田んぼ道から帰ればよかった


雨とも涙ともわからない液体が頬を濡らす


訳も分からないまま、気が付くと俺は学校の駐輪場に来ていた


駐輪場の前でしばらくぼーっとした後に、俺は膝から崩れ落ちた