『恋って、駆け引きが大切なんだって!』




「んなの、知ってる」




『だからね、あたしもしてみることにしたの』




「は?」




『今日からたっちゃんに連絡するのやめる!』




「まあ、待てよ待てよ落ち着けって。
(また、達也の話かよクソ)」




『だって、いつもあたしから連絡してさー』




「(幼馴染って、何でこんななんだろうな)」




『たっちゃんからの連絡欲しいもん』




「(達也だって…俺ら3人幼馴染だってのに。
なんでコイツは達也、達也ってうるさいかな)」




『ねえ、聞いてる?』




「(お前だって分かってんだろ、
達也がお前に本気じゃないってことぐらい)」




『なーおーきー!!』




「うるせぇな、なんだよ」




『話聞いてた?』




「お前さ、いつまで達也の彼女でいんの?」




『何言ってんの、直樹』