「(そんな悲しい顔させたいわけじゃないんだ。
そんな顔をさせちゃうなら、サプライズなんてやめるよ)
んー、やっぱり行かない」



「え?だ、だめだよ!行ってきて!」



「いーのいーの。
友達と遊ぶなんて嘘だし!」



「…ど、どういうこと?」



「明日、千夏の誕生日でしょ?
だから、今日の夜、弘乃とちづるの手伝いも借りてサプライズする予定だったんだ。

でも、千夏をそんな悲しそうな顔させたいわけじゃないし、行かない」



「さ、サプライズ…?」



「うん、そうだよ。」



「やっぱり行ってきて!」



「どうしたの、いきなり目を輝かせて…」



「えへへ、サプライズ楽しみ!」



「(もうバレてるからサプライズって言わないと思うけど…可愛いからいっか)

じゃあ、ちゃんと良い子にしててねー?」



「うん!いってらっしゃい!」



「いってきまーす!」


(やっぱり、千夏は笑顔が一番いいね。)