『ごめん、夢ちゃん。
また帰れなくなっちゃった』
「し、仕方ないですよ!
サッカーで忙しいんですし」
『でも…もう1年も会えてないし、
いつも同じ理由で行けなくなるし』
「(先輩とは中学2年生の時、付き合った。
私からの告白で、オッケーもらって。
でも、3年生だった先輩は、サッカーの推薦で別の県へ…
東京と、石川県の遠距離恋愛も
もうすぐで2年目を迎えようとしてる)」
『夢ちゃん?』
「あ、はい!」
『…大丈夫?』
「(本当は、大丈夫じゃないけど…)
大丈夫ですよ!」
『………』
「(もう、慣れっこだ)」