入学式を終え、教室へ入る。

席に着き、周りを見渡すと、皆仲良さげに話している。
どうやら、中学が同じだったらしい。

(ヤバいな・・・)

私は同じ中学の子が居ない。
このままでは、間違いなくぼっち・・・

すると前の席の子が、くるりと振り替える。

とても可愛い子だ。
ロングの栗色の髪は、ウェーブしていて、とても綺麗。
顔もスタイルも良い、完璧な美少女…

「あたし、白丘 リサ(しらおか りの)!!貴方は?」

「え、えっと・・・杉本・・・夕日です…」

「宜しくね!夕日!!」

りのはニコッと笑った。私も自然と笑顔になる。

「こちらこそ!宜しく!」

さっきまで、あんなに不安だったのが嘘みたい・・・
大丈夫。きっと高校でも、楽しくやっていける。
リサの笑顔を見て、心からそう思えた。