急いで彼のいた場所にいっても… もう誰もいない。 「セナ…どうして…」 ふと道端をみると、月の光にキラリとひかるものがあることに気づいた。 「…なにかしら?」 近づいて拾い上げると、彼がいつも胸につけていた家紋のピンバッジだということがわかった。 一緒に手紙がおいてある。 私は近くにあるベンチに腰を下ろし、手紙をよみはじめる。 「あぁ、セナ…」 いつしか頬を伝っていたものをぬぐいもせず、ただ愛しいあの人のことを思いながら。