喧騒の中から聞こえる明るい声。

「知ってる?女嫌いなんだって」
「え、浅野春木くん?あんなかっこいーのに!」
「もったいない~。モテモテな人生歩めたのにね…」

(女嫌いの浅野春木…)

「興味ある?」

突然横から声がかかる。

「わ、びっくりした。凛か。なに?」
「窓側の一番前に座ってる男子だよ。浅野春木くん。同類だし気になる?」
「同類ってなによ?」
「異性嫌い。あんたもせっかくきれーな顔もってるのにもったいないなあ。」
「それはどーもありがとうございます。」

私、永池芙美乃は今が花の女子高生ながら男が大嫌いである。
中学生のとき、あることがきっかけで、もう3年間男とは口を利いてない。

友人の平山凛はなんで私が男嫌いか詳しい事情を知らないのに、特に聞き出そうとはせず、高校入学してからずっと男子との間を取り持ってくれる。
ノリは軽いがとても思いやりのある素敵な友人!

「で?」