「木村君、明星君がね、あなたに会いたいそうよ。」

 「は?」

 いきなりどういうことだ?

 「明星君ね、一昨日怪我して入院したらしいのよ。それで、木村君にお見舞いに来て欲しいって。」

 先生は机に伏せてあったメモ用紙を手に取り、


 「ここに来てくれって。さっき電話があったのよ。」

 メモを俺に手渡した。


中央共済病院… その下に簡単な地図が書いてある。

 「ここに行くんすか、俺が…?」

 「そうよ。」 先生が頷いた。

 「な、なんで、俺なんすか?」