初恋涙色

気づいたらもう昼休み。あれから、透と話してなかった。


お昼くらいは一緒に食べれるかなって思ってるんだ……

彼女いても友達を優先するよって前に言ってくれたから。


その言葉をずっと……信じていたの。


「透!一緒に食べない?中庭に席はとったから‼」


でも……一番に声をかけたのは吉田さんだった。


透はなんの迷いもなく返事を返しちゃった。



「あーあ!こんなんでいいわけ?取り返さないのー?」

横から見てた栞に口出しされる。


ううん。いいわけないよ。


取り返さなきゃ……奪わなきゃって思うのに体は震えて足が動かない……


どうして!どうして……


いつの間にか透は教室にいなくて凄く惨めだった。


彼女ができるってこういうことなんだ。