あたしと、瑠衣の家はこんなにも近いのにわざわざ駅で待ち合わせする必要あるのかな。



「あ、美月。おはよ。出掛けんの?」


うわ。今、会いたくない人に会ったんだけど。


気まずいなぁ。


スエットに髪はピョンピョン跳ねてて、サンダルで来てるし、ゴミでも捨ててきたのかな?


「うん。出掛ける。じゃあ、あとで。」


あんま、関わらないようにしよう。
まぁ、今日は関わることなんてないだろうけども……


余計なこと言われたくないし……



「あのさぁ、俺、別れたから。花音と。」



「へ?ほんと?まじ!?良かったねぇ。」



騙されなくてよかったね。あんな、顔だけの女に。


「うん。だからさぁ……」



「ごめん!間に合わない!あとで聞くから!」



5分はたってる!
遅れちゃいけない!!!