「瑠衣!これは、事故だから!待って!」


最悪だ。瑠衣に見られるなんて……



あたし、もしかして瑠衣が好きなの?


透と重なったのに、全くドキドキしなかった……


瑠衣に見られたことに対して悔しくて辛かった……。


あたしは……どうしたいんだろう。


「お前、良かったじゃん。透だっけ?そいつと、付き合えたんだろ?よかったな。今日は別のやつと帰るから。」


そんなこと、言わないでよ……付き合ってないなのに。

「あたしは、瑠衣と帰りたいのにっ……」


押し殺して声を出しながら泣いた。


瑠衣……なんでっ……