初恋涙色

あれから、数分して先生が入ってきたから話は中断。
自習の時間とはいえ透に質問できるような状況じゃない。


「はぁぁぁ……」

みんなに、聞こえないように小さい声でため息をついた。


急すぎるよね。透に彼女だよ!?

今までいらないーみたいなやつだったのに。

「美月ちゃんー?どうしましたかー。」

机に突っ伏してたら前から声が聞こえた。


「助けてええええ」


「美月!何?どうしたって訳?」


あたしの大親友であり幼なじみの栞に相談をする。

栞はあたしが透のことを好きなのを知ってるし……


「透に彼女ができたの。どうすればいいかな……」


「ぷっ……なんだ。そんなこと?」


そんなことって!あたしにとっては凄い一大事なんですけど!?

「なら、奪えばいいじゃない。」

う、ばう?

そんなこと、していいの?二人の関係をこわしていいの?