悔しい。辛い。うざい。


あたしは、これまでに人を恨んだことはあるけど、ここまで恨んだことはあるだろうか……


それほど、苦しくて辛いの。


「わかんないよね。あんたには。わかるわけないよ!
あたしの、苦しみも!辛さも!なにもかも!好きな人なんていないんでしょ!?どうせ!なのに、偉そうにするな!バカ!」


溜め込んでいた思いを吐き出したとたん身が軽くなる。


ハァ……ハァ。


これが、あたしの、本当の本音だ。


瑠衣は驚いた顔をしてあたしと目が合うと顔を引き締める。



何よ。何が言いたいわけ。


「あの、さ。俺、好きなやついるから。俺の好きなやつにも好きな人いるのわかってるけど、恋してるんだ。
お前と……同じように……」


ふっ……って鼻で笑ってどこか切なそうな顔を浮かべて遠くを見る。



瑠衣も、あたしと、同じ?