初恋涙色

電車に乗って揺られること12分。

あたしの家は高校から普通に近い。



ん?んん?あの、改札のところにいるの誰だ?


あたしたちと同じ高校の制服だ……。


「あ、美月。お前遅いんだよ。」


「は?え?なんで、瑠衣!?」


はぁぁぁ!?

そこはさ?やっぱ、少女漫画とか恋愛小説みたいにさ?



好きな人がいるもんでしょ!


全く。神様ってば意地悪なんだから。


「残念だったな。透じゃなくて~。」


月の光にキラキラ照らされる少し金色がかった髪の毛の色に心臓の音が加速していく。


なんなんだろ。この感情。


まぁ、いーや。


「はぁ。仕方ないから一緒に帰ってあげるわよ!」


「は?仕方ない?俺、二時間も待ってたんだけど?」


え。それは、まじですか……


「あ、ごめんね?」




あたしが謝ると瑠衣は優しく微笑む。


なにこいつ、多重人格かよ!