瑠衣side




俺の初恋は美月だった。



中学のときから女遊びは、激しかったけど本当に好きって想う女は一人もいなかった。



でも、美月は違った。透に彼女ができたときから……出会って





綺麗な涙を流してた。

付き合ってるときも美月は俺を好きでいてくれてるのはわかってたけど……




陽太には負けた。



陽太と出会ったときから美月の心にはどこかで洋太の姿がちらついていたのを知ってた。だって、好きだから。





俺は、それでも、美月を諦めきれなかった。


でも、平気だよ。俺らはあの観覧車でキスをして始まりあの観覧車でキスをして終わる。



それで、よかったんだ。





初恋は叶わない。


「初恋は涙色に染まっていく……」



本当に、その通りだな。