ぽろぽろと涙がこぼれてきたとき……



後ろからフワッとなにか暖かいものに包まれた。


それと同時に懐かしい香りもして……。



誰かなんて、振り向かないでもわかるよ。



「瑠衣……。どうして、いるの?」



きっと、あたしを優しく包み込んだのは瑠衣だよね。



「ごめんな。美月。俺、さっきさ陽太に謝られて。
美月がどれくらい俺が好きなのかわかった。ほんと、悪い。」


陽太……なにをしたの?なにを言ってくれたの?



「瑠衣……あたしたちは、元に戻れるの?」



「当たり前だから。」



そういって優しい優しいキスをあたしに落とした