初恋涙色

「陽太!」


テントから出て川沿いを走っていたとき……



湖の近くで陽太を見つけた。



あたしの声に振り向いた陽太は辛そうで苦しそうな顔をしていた。


「どうしたの……?」


どうしたの?って、ばかじゃん。あたし。

理由なんて、わかってるじゃん。自分で。



「ごめん。美月。気づいたら、してた。いや、気づいたらじゃなくて……。好き。好きなんだよ。俺は美月が。」




あたしは、今この一瞬……。


時が止まったかと思った。


いや、止まったかもしれない。