「美月!起きろ。おいてくぞ!もう、ついた!」


「んー。まだ、眠いんだけど……」


「キスするぞ」


「ぎゃっ!」


あたしは、隣の透に変なことを言われて思いきり体を起こす。


それと同時に七海とおでこをぶつける。


いったぁ!


「ちょっと!透のせいだからね!!キャンプで沢山働いてもらいます~!」


「はぁ!?ふざけんなよ!」


この頃、透は変わった。前より少しクールになった。


でも、昔と優しさは変わらないな。


「よっしゃー!ついたー!!!」


「陽太!うるさい!」


七海に注意されて一気に立場が低くなった陽太にあたしたちは、笑う。


ほんと、面白いなぁ。


「んじゃ、こっからは、班でカレー作れよ!」


先生から指示が出た