昼空。


アイスが溶ける前に帰ろっと!

歩き出そうとすると誰かに手を掴まれた。

葵空「だっ、誰?!」

振り向いたら、蓮央くんだった。
良かっ……くない!!

蓮央「きーらーちゃーん。お前、無視して帰ろーとしてんじゃねぇよ。しかもてめっ、ケータイ持ってんじゃねぇかよ!」

葵空「あ、え、エヘッ」

蓮央「エヘッじゃねぇよ!何で、嘘ついたんだ?」

葵空「…葵空ね、七海さんと喋ってるのを見て、胸がチクッとしたの。だから、なんかそこにいたくなかったの。で、出来るだけ早く帰ろうと思いまして…弟たちも預けてるから…」

蓮央「ふーん。(…ん?……あれ?俺、結構脈ありじゃね?)…兄弟いんの?」

葵空「うん。お兄ちゃんが1人と妹が2人、弟が2人ね。」

蓮央「何歳?」

葵空「お兄ちゃんが17歳で上の妹が13歳、上の弟と下の妹が双子で5歳、下の弟が2歳。」

蓮央「5歳と2歳か。可愛いだろ?」

葵空「うん!すごく可愛い!」

蓮央「そーゆー事で連絡先教えろ。」

どーゆこと…?

葵空「あ、うん。」

ケータイを出すとスルリと取られた。

葵空「あ!パスワードがって、あれ?」

もう解けてる……

蓮央「はい。お前、もうちょい分かりにくいパスワードにしろよ。覚えやす過ぎ。」

葵空「そーだね!ゴメンね!」

蓮央「なんですぐ謝んの?あ、いや。何でもねぇ。忘れて。俺も悪かったな。じゃーな。」

葵空「うんっ!バイバイ!また会えたら会おうね!」

蓮央「おう。(高校一緒だけどな…)」