桜が散って、葉桜になって、着慣れなかった制服もそれなりになじんで。 君のいない町は、今日も相変わらず騒々しく、まるで何事もなかったように流れていく。 君がいたことさえも、忘れていくように。 私は君に、何かしてあげられたかな。 手をつないだ。 抱きしめあった。 隣で歩いた。 君を好きになった。 短い時間だったけど、暁がくれたもの全部、忘れたりなんかしない。 好きだった。 そして今も、変わらず君を愛してる。