近くにあるのに遠く感じていた彼女の右手を、優しく両手で包み込む。 顔を向き合わせると、彼女の目からは涙が溢れ出てきていた。 「・・・嬉しい」 彼女をこの特別な場所から離さない・・・その涙に、そう誓った。 ~完~