一体、何ができるというのだろう・・・
横西さんを西園寺さんたちと同じ場所に立たせてくれ、そう言われて午後から頭の中はそれで一杯だった。
違う場所
同じ場所
その場所がどこなのか、根本的なことが分からず困っていた。
「大丈夫?」
「あっ、雪ね・・・じゃなかった。真美沢先生」
廊下でむしゃくしゃしていると、背中を軽く叩かれる。
そこには心配そうな表情で見つめる、真美沢先生が立っていた。
「卒業式一日前に何か悩みごと?よかったら、相談にのるわよ」
先生の優しい瞳に見つめられ、確かに相談するのなら一番の適任者かもしれないと思った。
「実は昨日、エアと西園寺さんが喧嘩して・・・それを止めに入った横西さんが泣いちゃったんだ。そのとき、エアと西園寺さんを同じ場所、自分を違う場所にいるって言ったんだけど・・・」
「エアっていうのは、小早川さんのことね」
「あ、うん。それで昼休みに西園寺さんが横西さんを同じ場所に立たせてあげてくれ、って言ってきたんだ・・・もう何がなんだか分からなくて、どうしたらいいか分かんないよ」
相談というよりは、ただ愚痴になってしまった。
けれども、先生は何度も頷いて、真剣に考えてくれていた。
横西さんを西園寺さんたちと同じ場所に立たせてくれ、そう言われて午後から頭の中はそれで一杯だった。
違う場所
同じ場所
その場所がどこなのか、根本的なことが分からず困っていた。
「大丈夫?」
「あっ、雪ね・・・じゃなかった。真美沢先生」
廊下でむしゃくしゃしていると、背中を軽く叩かれる。
そこには心配そうな表情で見つめる、真美沢先生が立っていた。
「卒業式一日前に何か悩みごと?よかったら、相談にのるわよ」
先生の優しい瞳に見つめられ、確かに相談するのなら一番の適任者かもしれないと思った。
「実は昨日、エアと西園寺さんが喧嘩して・・・それを止めに入った横西さんが泣いちゃったんだ。そのとき、エアと西園寺さんを同じ場所、自分を違う場所にいるって言ったんだけど・・・」
「エアっていうのは、小早川さんのことね」
「あ、うん。それで昼休みに西園寺さんが横西さんを同じ場所に立たせてあげてくれ、って言ってきたんだ・・・もう何がなんだか分からなくて、どうしたらいいか分かんないよ」
相談というよりは、ただ愚痴になってしまった。
けれども、先生は何度も頷いて、真剣に考えてくれていた。



