私は言う。

一人の好意は余計なお世話。
誉め言葉なんて、社交辞令。
友達、うわべな繋がり、いらないモノ。
笑顔…胡散臭い。


「一人は寂しくなんかない」
「一人は悲しくなんかない」


『でも』と、もう一人の私は言う。


本当は、向けられた好意にありがとうって言いたい。

誉められたら、嬉しい。友達、うわべだけじゃないって、気づいてる。
友達がほしい…し、素直に笑顔を向けたい。


『本当は、一人は寂しい』
『一人は悲しい…すごく』


いっそ、本当の自分をさらしてしまおうか。何度、そう決心したか。


なのに、その殻を破れない私は、人を卑下するだけの、弱い生き物なのだと知る。


そう、本当は、私こそ、うわべなんだ。怖くて、自分が傷つきたくなくて、本当の自分を見せられない。


『素直になればいいのに』

そう、時々、こうして本当の私が、内側から『私』という殻を叩いては問いかけてくる。


それが、本当の事だからこそ、胸に突き刺さって、痛い。