海色の恋、甘い時間

「あお、ば……さん……?
ごめん、まだ怒ってる……よな……?」

叩かれた頬に手を当てながら、黄原君はうみちゃんの様子を伺った。
申し訳なさそうに、眉を八の字にして。

「ああ、怒ってる!」

うみちゃんは、黄原君の襟元を両手で勢いよく、ガッと掴んだ。
あんまり身長差のない2人の、顔がぐっと近づく。
黄原君は驚いた顔をしながらも、されるがままだ。

わ、うみちゃん、やめてあげて?
さすがに、そんな暴力的なことするのは……。