1人なら傷つかなくてすむ。
1人なら…1人なら…
「でもいつの間にか憧れてたの。友だちっていう存在に。
でも…1人でいたから、友だちのつくり方も分からなくて。
1人が寂しかった。」
「…大丈夫」
「え?」
日向君の声にずっと下げてた頭を上げる。
見上げた日向君は太陽みたいな笑顔でこう言った。
「俺たちがいるじゃん。俺、樹、莉子、華、それに音羽。
もう風は1人なんかじゃない。な?
風が失恋したら慰めてやる。
風がバカやったら笑ってやる。
俺は莉子と付き合ってるから彼氏にはなってやれねーけど、遊ぶのくらい付き合ってやる。
だから泣きそうな顔すんなよ」

