顔を上げた女の子は目が真っ赤で顔は涙でグチャグチャだった。 その子に近づいて 「…大丈夫?」 優しく声をかける。 私の言葉に小さく縦に頷いた。 制服のポケットからハンカチを取り出して 「これ使って」 女の子に差し出す。 「あ…ありが、とぅ」