手を繋いで幸せそうに出ていく2人。 さっきまで言い合ってた音羽たちがいなくなった教室はすごく静か。 「…大丈夫?」 「え?」 「キス…見てたでしょ?」 キスっていうのはさっきのことだろう。 この言葉でわかった。 雅先輩は私にあれ以上見せないために帰らせたんだって。 そんな先輩の優しさに胸が温かくなる。 なんだか無性にお礼を言いたくなって先輩を見た時言葉を失った。 「なんで…泣いてるんですか…」 雅先輩は静かに涙を流していた。