俺が死んでから一体なにがあったんだ?


たった19日間でこんなに変わってしまうなんて、よほどの事があったに違いない。


そう思った時だった、


安田が、小さく呟いたんだ。


「なんで死んだんだよ旺太。お前がいなきゃ、調子でねーよ……」


と……。


俺は唖然として安田を見ていた。


もしかして、安田が野球をできなくなったのは俺が死んでしまったからなのか?


そう思うとドクンッと心臓が跳ねた。


今のままの安田じゃプロの道は厳しい。


その原因が、俺にある……?


「安田……」


聞こえていないとわかっていても、俺はベッドの中の安田に声をかけずにはいられなかった。


「ごめん、安田。俺が死ぬ事でお前がこんなになってるなんて、思いもしなかった」


ベッドの中からはすすり泣きの声が聞こえてくる。


お前はもう野球をやめてしまうのか?


あんなに好きだったのに。


夢だって言っていたのに。