ココアとコーヒー

「樹コーヒーおいしい?」


こちらを向かずにまた言う


「あぁ おいしいよ。 みいも飲むか?」


私に飲みかけのカップを渡してきた


間接キスだよって顔を少し赤くしながら


飲むと


「にっがい」


っと叫ぶぐらい苦くて樹は、いつのまにか


本をとじていてこちらを向いて


笑っていた。