・・・蘇芳先生は、医局で、明日オペ予定の患者のカルテを持ち、オペの手順を確認。それから、第一手術室に向かうと、オペの必要な器具の確認や準備をしていく。
「…相変わらず、準備に余念がないわね、秀明」
蘇芳先生の後方から、澄んだ声が聞こえてきて、振り返る。そして、相手を知った蘇芳先生は、あからさまに不機嫌な顔になった。
「…薫子か。…何の用だ」
そっけなく答え、また手を動かし始める蘇芳先生。
『薫子』・・・それは、三条薫子(31)形成外科医。三条先生の姉。・・・そして、蘇芳先生を愛してやまない雪愛の恋敵。
「ホント、私には異常なほど冷たい男ね」
そう言って溜息をついた薫子。
「用がないなら、出ていってくれないか?準備の邪魔だ」
「…用があるから来たに決まってるじゃない」
薫子の言葉に、蘇芳先生は怪訝な顔で、振り返り、薫子を見た。
「…貴方、彼女できた?」
「・・・何を言ってるのか、わからない」
言葉を濁してそう言った蘇芳先生の心の中は、穏やかではなかった。
薫子は、蘇芳先生に対する愛情が他人と少し違った。別に付き合ってるわけでもないのに、少しでも仲がいいと聞けば、相手の女性をとにかく攻撃し、蘇芳先生から遠ざけてきた。
何度止めろと言っても、薫子は決して止めようとはしなかった。
…雪愛は、蘇芳先生にとって、目に入れても痛くない程、大事な彼女だ。
そんな雪愛を、傷つけられるなんてあってはならない。
「…相変わらず、準備に余念がないわね、秀明」
蘇芳先生の後方から、澄んだ声が聞こえてきて、振り返る。そして、相手を知った蘇芳先生は、あからさまに不機嫌な顔になった。
「…薫子か。…何の用だ」
そっけなく答え、また手を動かし始める蘇芳先生。
『薫子』・・・それは、三条薫子(31)形成外科医。三条先生の姉。・・・そして、蘇芳先生を愛してやまない雪愛の恋敵。
「ホント、私には異常なほど冷たい男ね」
そう言って溜息をついた薫子。
「用がないなら、出ていってくれないか?準備の邪魔だ」
「…用があるから来たに決まってるじゃない」
薫子の言葉に、蘇芳先生は怪訝な顔で、振り返り、薫子を見た。
「…貴方、彼女できた?」
「・・・何を言ってるのか、わからない」
言葉を濁してそう言った蘇芳先生の心の中は、穏やかではなかった。
薫子は、蘇芳先生に対する愛情が他人と少し違った。別に付き合ってるわけでもないのに、少しでも仲がいいと聞けば、相手の女性をとにかく攻撃し、蘇芳先生から遠ざけてきた。
何度止めろと言っても、薫子は決して止めようとはしなかった。
…雪愛は、蘇芳先生にとって、目に入れても痛くない程、大事な彼女だ。
そんな雪愛を、傷つけられるなんてあってはならない。

