蕩けるくらいに抱き締めて(続き完結)

「…行きたくない」

そう言うと、蘇芳先生は雪愛を抱き締めた。

「…大事なオペがあるんですよね?」

自分も同じ気持ちだが、大事なオペの準備も大事だ。

「…雪愛」
「…なんですか?」

何か言いたそうな蘇芳先生を真っ直ぐ見つめる雪愛。

蘇芳先生は、小さく溜息をついた。

「…帰ってきたら、家にいて欲しいなんて「…ん?いいですよ」

蘇芳先生の言わんとすることが分かり、すぐに返事をした雪愛。

「…疲れた蘇芳先生に、美味しいご飯を準備して、待ってます」

そう言って微笑んだ雪愛を、蘇芳先生はぎゅっと抱き締めた。

蘇芳先生は病院に向かい、雪愛は、アパートに帰った。

自宅に帰った雪愛は、身の回りの用事を済ませ、一息つくと、お泊まりセットを持ち、再び出かける。

蘇芳先生への宣言通り、買い物を済ませ、蘇芳先生のマンションに向かった。

…誰かの為に作る料理ほど、楽しいことはない。

雪愛は、鼻歌を歌いながら、楽しく料理を作った。