蕩けるくらいに抱き締めて(続き完結)

話しをしていると、間もなくして、坂本先生の両親がやってきた。流石に両親の前に出ると、嘘をつく事は心苦しかった。

坂本先生の両親は、雪愛をとても気に入った様子。雪愛も、坂本先生も安心していた。

「…で、何時挙式はあげるの?」
「「・・・へ??」」

母親の言葉に、雪愛も、坂本先生も変な声が出た。

「だから、挙式は何時を考えてるの?」
「「・・・」」

雪愛と、坂本先生は顔を見合わせ困惑する。

「…まだ、先の話しだよ、母さん」
「まぁ、こんなに可愛らしいお嬢さんを放っておくなんてよくなくてよ。他の男にとられる前に、さっさと結婚なさいな」

「いや、だから、まだもう少し、2人の時間を大事に」
「何言ってるの、結婚してからでも、2人に時間なんていくらでも作れるわ。今年中には結婚式を挙げてね」

「母さん!」

坂本先生の反論に、全く耳を傾ける事がない母に、どうしていいかわからなかった。









「…だから言わんこっちゃない」




雪愛と坂本先生の後ろからそんな声が聞こえた。