彼氏の作り方



龍太がいきなりあたしの両手を持ち上げた


あたしが持っていた色とりどりのアメが
床に音をたてながら落ちていった


「ちょっ……何」


あたしは思わず顔を上げた


するとそこには
歪んでつらそうな龍太の顔があった


龍太は何も言わずにあたしをぎゅっと抱きしめた


「……龍太…?」


ど、どーしたの?


この沈黙を破ったのは龍太だった




「……なあ
好きなやつに告白すんのやめない?」