彼氏の作り方


あたしは持っていたアメの袋を龍太の胸に押し付けた


今龍太の顔を見たら涙が止まらなくなりそうだ


「このアメ全部あげるから……
最後にお願い聞いてよ」


龍太の表情は分からないけど
あぁ と小さな返事が返ってきた



「これからは 『 好きな人 』 とだけ
付き合って」



馬鹿なこと言ってるってわかってる

この約束でもう
いい加減なOKさえもらえない