翔真は、はぁーとため息をついて壁から手を離した 「お前ってどんたけ鈍いんだよ…… …一番の男友達か」 え? 友達じゃなかったの? 翔真はあたしと友達じゃ嫌なの? ……嫌われたのかな? あたしがそう思っていると 翔真の手がのびてきてあたしを前に向かせた 翔真の顔は真剣で 目をそらすことができなかった 「今度は友達としてじゃなくて 男として俺を見ろよ」 そしてにこっといつもの笑顔で笑って 歩いて行ってしまった